祈りの鐘は夜に哭く
[H-GAME] 祈りの鐘は夜に哭く
Release : 2010/09/27
■【ストーリー】
連山に囲まれた国境近くの山村。
そこの外れの丘に建つ修道院には、日付が変わる頃に鐘を鳴らすという変わった慣習があった。
いまから3年前の真夜中に、隣国の軍隊が侵攻の第一歩として村を襲撃。
無数の松明が村になだれ込み、食料は奪われ、女は慰みものにされ、抵抗する者は容赦なく殺害された。
それまで長閑だった村は、行軍の中継点として重要な価値を見出され、両軍が交戦を繰り返した。
農業と牧畜が主幹産業だった村の大地には、忌まわしい戦の流血が染み渡っていった──。
やがて争いは痛み分けに終わり、両国間に不可侵条約が締結された。
見掛け上は村に平和が戻ったが、村民の脳裏から凄惨な記憶が消えることはなく、
人々は悪夢が蘇る夜の訪れに恐怖した。
そこで修道院では夜になると、丘の上から周囲の山々を見渡して、
行軍の松明がないのを確認し、それを知らせる鐘を鳴らした。
修道院の鐘は、村を安らかな眠りに就かせる神の子守唄なのである。
その修道院を一人で守っているのが、若く美しい修道女・サーラであった。
いつの頃からか修道院の鐘の音に、淫靡な響きが含まれるようになった。
鐘の音を合図に村民が修道院を訪れ、「夜の懺悔」を行うようになったのだ。